パテック研修報告 その2


すみません、日にちが少し空いてしまいました。

パテック研修を報告させていただきます。

こちらは、よく見る写真ですが、ジュネーブ郊外のプラレンワッツ本社工場の
メイン入り口にある巨大オブジェです。
プラレンワッツ本社工場はジュネーブ市街地から
車で15分~20分ぐらいの場所にあります。
この巨大オブジェ、ひげぜんまいをモチーフに作られているそうです。
実物を見ると
ものすごい存在感があります。。

中に入ると、右側の壁にはこのような

巨大な壁掛け時計。

左を向くと、このような、超巨大な
歯車のオブジェ、、、というか、壁そのものに装飾が施されています。
凄すぎます。。。
プラレンワッツの本社工場では主に時計師の作業が多いそうです。
他の工場で作られたパーツを、ここで時計師が組み立てる、ということです。
このメインビルディングは1996年から稼働しているそうで
そもそも10箇所ぐらいに点在していた工場をひとまとめにしたのが1996年。
現在1,500名の社員が働いていて
年間、機械式の時計を約33,000個、クォーツを約12,000個、
合計約45,000個の時計を製造しているそうです。

そして、こちらは2009年11月に
オープンしたばかりの本社工場、メインビルディング横にある
新工場!
こちらでは、地板やブリッジなど全てのスチールパーツを
生産している場所になります。
もともとロレアルの倉庫だったそうですが、
そこを改装して工場にしているそうです。
スイスでは新しく建物を建てる許可をもらうのに5年以上かかるそうで
本当は使いやすいように新築したかったそうですが
現実的に考えて、改装ということにしたそうです。

残念ながら、工場内部は撮影が禁止だったのですが
僕らもこのような白衣を着ての見学となりました。
この工場で、一番印象的だったのは
歯車の製造。

時計の歯車は基本的に平歯車とカナ歯車で出来ているのですが
両方とも、本当に細かい作業を必要とします。
特にカナ歯車の芯の部分は髪の毛よりも細いパーツで
そこを完璧に仕上げないといけないという
膨大な手間を必要とするパーツ。
言葉ではなんとなく理解していましたが、
実際に携わっている人を見ると、それを実感できました。
カナ歯車だけで、40名以上のスタッフが携わっていて
みんなそれぞれ、こんなに小さいパーツの違う場所を担当して
キレイに仕上げています。
さらに、それがちゃんと仕上がっているかどうかを
ひたすらチェックする人もいて、
本当に厳しい検査を乗り越えてパテックの時計が作られていることを
目の当たりにしました。
歯車30個作ったら1個を抜いて検査、、と、思っていたら
パテックの場合は全てチェックをするとのこと。さすがです。。